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「かつうら移住体験ツアー2024」開催レポート

 自分と向き合う勝浦の休日暮らしを体験する現地ツアー
「かつうら移住体験ツアー2024」開催レポート

勝浦への移住を考えている方々を対象に、実際に勝浦の生活を体験していただくことを目的とした「かつうら移住体験ツアー2024」。

 

今回のテーマは「アクティブレストな休日」 。

アクティブレストとは、体を軽く動かすことで疲労を回復させる休養方法のこと。元々はスポーツで取り入れられている手法ですが、近年では一般にも普及してきています。

 

勝浦で暮らす地域おこし協力隊員と市職員が案内人となり、自然豊かな勝浦でできるアクティブレストな休日の過ごし方を一緒に体験し、地域の人とお話ししながら交流を深めていただきました。

 

さらに今回はおひとりでの参加を応募条件に加えました。ご家族との地方移住を考えている状況であっても一人で参加することで、まずはご自身の移住に対する気持ちを整理し、移住に求めることが勝浦で実現できるのか、本当に地方移住をしたいのかを見つめていただくことが大切だと考えました。

 

自分だけの時間を大切に持っていただき、ゆったり充実した一泊二日の中で「あなたにちょうどいい」かつうらでの暮らし方のヒントやきっかけを見つけることができたのではないでしょうか。 実際のツアーの様子をレポートします。

 

■ 主なスケジュール

【1日目】

10:10〜

 

KAPPYビジターセンター集合

オリエンテーション

10:40~

電動キックボード練習・移動

11:10〜

TOKUBEIにて昼食&交流会

12:20〜

電動キックボードで市内散策

13:00〜

 

妙海寺でマインドフルネス

瞑想体験

15:00〜

バスで市内移動

15:20〜

 

BLACK RAMSにて

マラサダを食べながら交流会

16:30〜

宿泊場所・民宿神田に到着

18:00〜

夕食&交流会

 

【2日目】

08:10〜

勝浦朝市を散策

09:40~

バスで里山方面へ移動

09:50〜

竹灯籠作り体験

11:30〜

昼食作り・ランチタイム

14:20

ツアー終了


DAY❶ 2024年11月9日(土)

 

10:10 KAPPYビジターセンター集合・オリエンテーション

勝浦市への移住を希望している方や、移住の前にまずは2拠点生活を始めたいという方、4名にご参加いただきました。

11月に入っても暖かな日が続いていましたが、空模様は不安定。当日はお天気が心配されましたが、暑くもなく寒くもない温暖な気候で参加者の皆さんを迎え入れることができました。

オリエンテーションでは、移住体験ツアーの趣旨説明やスタッフと参加者の皆さんの自己紹介を行いました。

このあと、電動キックボードに乗って市内を移動するため、勝浦市内に電動キックボードを普及させている株式会社Mobilcoの清水さんにも加わっていただきました。

  

10:40〜 電動キックボード練習・移動

外に移動し、電動キックボードの基本的な操作や乗り方のコツを清水さんから教えていただきます。いざ乗車練習開始!説明を聞きながらも不安そうな面持ちの皆さんでしたが、勇気を出して一歩踏み出すと無事に走り出すことができました。公道を走る心の準備もできたところで、ランチ会場のTOKUBEIさんまで、400mの道のりを電動キックボードで移動しました。

 

11:10〜 TOKUBEIにて昼食&交流会

串浜にあるイタリア食堂「TOKUBEI」。元は大衆居酒屋だった「徳兵衛」を前オーナーが閉めるということで、シェフの成瀬さんがお店を引き継ぎ、今年2月にリニューアルオープン。成瀬さんは2010年に東京から勝浦へ移住しました。勝浦の市街地にあるフレンチビストロ「おーぼんあくいゆ」も営んでいます。

昼食にはスープのついたランチプレートをご用意いただきました。色々味わって欲しいと成瀬さんの粋な計らいで、お肉にお魚、ピザまでつけていただいた特製ランチにみんなで舌鼓。美味しい料理をお腹いっぱいいただきました。

成瀬さんにはご自身の移住に至った経緯や体験談などをお話しいただく時間も設けていただき、参加者さんと交流していただきました。美味しい料理と楽しいお話をありがとうございました!

 

12:20〜 電動キックボードで市内散策

今度はもう少し長い距離で電動キックボードの市内散策をしていきましょう。電動キックボードはバイクと自転車の間くらいの速さで走ります。移住当初は周囲を眺めながら道を覚えたいのに、車だと速すぎるし、徒歩だと毎日少しずつしか回れないことがネックです。電動キックボードだと景色も眺めながら、ちょっと寄り道なんかもできて、散策にうってつけです。

 

今回は串浜のTOKUBEIをスタートし、新官にある妙海寺まで市街地や漁港を通る、およそ3.5kmのコースを走りました。少し肌寒くなってきた秋の勝浦でしたが、寒い時期の海は本当にきれい。海といったら夏のイメージですが、暮らしているからこそ味わい深いと感じた冬の海を見ていただきたいので、この時期にツアーを組んだ狙いもありました。港町ならではの景色や、車も人通りも少ない静かな生活道を通って勝浦を満喫していただきました。ゴールの妙海寺に到着し、安全に道案内をしてくださった清水さんとお別れです。朝からアテンドいただきありがとうございました!

 

13:00〜 妙海寺でマインドフルネス瞑想体験

海が見渡せる小高い丘の上に位置する妙海寺。妙海寺とは室町時代初期 延文4年(1359)に開創されたお寺。元は出水にあったそうですが、江戸時代に現在の場所に移転されました。

ここでは静の時間を過ごしていただくため、住職の佐々木教道さんによるマインドフルネス瞑想を体験しました。さまざまな方法の瞑想を通して、人間の思考のクセや、"今"を大切にするという考え方を教わりました。案内人の私たちも実は瞑想は初体験でした。自然の魅力たっぷりな勝浦で暮らしていて、この素晴らしい環境を心の底から楽しむために必要な考え方を知ることができました。参加者の皆さんからも有意義だったという感想が聞け、自分と向き合えたとても充実した時間を過ごせたと思います。

誰にでも開かれたお寺を目指している教道さんは、明るく楽しい話題や世間話を交えながら、心打ち解けるお話をたくさんしてくださいました。貴重な体験の時間をありがとうございました!

  

15:00〜 バスで市内移動

次は勝浦の山方面に向かうべく、勝浦の陸路の移動を支えてくださる山口運送さんに移動をお願いしました。勝浦を知り尽くした安心安全な運転で市内を移動します。窓の外は、市街地からだんだんと緑の多い景色に。木が茂った道をどんどん進み、くねくねした山道を登っていきます。開けた海の景色とは正反対の様子に少し驚く皆さん。勝浦は海と山とがとても近いため、5分も登ればすぐに山の景色に様変わりです。海も山も堪能できることが体感いただけたのではないでしょうか。

  

15:20〜 BLACK RAMSにてマラサダを食べながら交流会

移住者の齋藤さんファミリーが営む、キャンプ場&ブリトー屋さんのBLACK RAMSを訪問しました。移住にまつわるお話しを聞きに来たのですが、私たちには、もうひとつお目当てが。土曜日限定で販売されている手作りのマラサダをおやつに食べてほしかったのです!マラサダとは、ポルトガルからハワイに伝わったドーナツのこと。オーガニックオーツを使ったこだわりのマラサダは、奥様の侑奈さんの手作り。揚げたてほやほやで、もちもちとした食感は何個でもいけちゃうくらい美味しいです。参加者の皆さんからも「美味しいー!」と大好評!

齋藤祐之介さんからは、移住体験談やリアルな勝浦生活のお話を伺いながら、店内やキャンプ場を見学させていただきました。移住後の暮らしについて相談する参加者さんに対して、齋藤さんも具体的な勝浦でのエピソードを交えながらアドバイスをしてくださいました。

お話しの中で印象に残ったことは、勝浦では「正直に暮らす」ことが大切だということ。斎藤は、「コミュニティが狭い分、良くも悪くも噂はすぐに広まる。だからこそ。信頼関係が築けたらみんなが応援してくれて、とても心強い街」と話してくださいました。自分にも周りにも「正直に暮らす」ことが勝浦の人の魅力であるから、勝浦にはいい人が多いのだと感じました。教道さんに引き続き、勝浦で暮らす上での心の在り方を教えていただきました。前回の移住ツアーに引き続きご協力いただき、本当にありがとうございました!ブリトーも絶品ですので、みなさんぜひまた食べに来てください!

  

16:30〜 宿泊場所・民宿神田に到着

バスはもう一度山道を抜けて、今度は鵜原まで下り、また市街地方面へ戻ってきました。墨名にある民宿神田さんが今回のお宿です。看板ヤギのかっちゃんと、民宿の名物オーナー「勝浦のとらさん」こと江澤さんが迎えてくださいました。夕食の時間まで宿泊するお部屋でホッと一息な時間でした。


 

18:00〜 夕食&交流会

夕食は民宿神田でお刺身や焼き魚など、海の幸を中心とした美味しい夕食をおなかいっぱいになるまでいただきました。

「かつうら朝市の会」会長でもある江澤さんにも同席いただき、次の日訪れる勝浦朝市についてのお話をはじめ、勝浦にまつわる歴史的なことから最近の出来事まで、色々な話をしていただきました。途中、江澤さんと仲のいい移住者の方も同席いただき、話に花が咲きました。あっという間に2時間が過ぎ、この日は解散・就寝となりました。江澤さん、美味しいお料理と楽しいお話をありがとうございました。

 

DAY❷ 2024年11月10日(日)

 

8:10〜 勝浦朝市を散策

数日前に雨予報だったことから、民宿で朝食をとっていただいてからスタートしました。少し強めの海風が吹く中、勝浦の名所「勝浦朝市」へ向かいました。

この日は日曜日でとても賑わいを見せていました。観光名所として有名な勝浦朝市ですが、元は生活市と呼ばれ、勝浦の人々の日々の暮らしを支える台所でした。そんな暮らしに寄り添う面影は、平日の朝市で垣間見ることができます。出店数は少なくなりますが、お店の方とゆっくりお話しできるのも魅力的なので、ぜひ平日にも訪れてみてください。 

 

09:40〜 バスで里山方面へ移動

出水市営駐車場からバスで国道297号線を通り、小松野を目指します。国道297号線は大多喜街道とも言われ、隣町の大多喜、市原をつなぎます。市原鶴舞のインターチェンジにもつながっている為、東京と勝浦を結ぶ道でもあります。

 

09:50〜 竹灯籠作り体験

到着したのは「勝浦竹灯籠まつり 里あかり “かぐやの宵”」さんの作業場所。参加者の皆さんには竹灯籠作りを体験していただきました。

かぐやの宵さんは竹林保全活動の一環として、前身団体が活動をスタート。竹林整備を行い、切り出した竹を竹灯籠にし、2023年には遠見岬神社周辺にてあかりを灯し、音楽の生ライブイベントを開催しました。

今回は、今年の11月23(土)〜24日(日)に行われるイベントに向けて準備中の竹灯籠の制作をお手伝いさせていただきました。ひとり一本づつ・3メートル弱の竹にドリルで穴を開け、模様を描きました。少しコツが必要でしたが、すぐに手慣れてみなさん夢中で穴を開け続けます。完成が楽しみです。

休憩時間には近くの竹林を散策。綺麗に整備された竹林を見ると、その美しさに心が洗われます。勝浦では高齢化により竹林を維持が難しくなっていることが問題視されており、かぐやの宵さんはその問題解決のため活動されています。参加者の方は地方ならではの課題に目を向ける機会にもなったのではないでしょうか。  

竹灯籠作りもいよいよラストスパートです。未完成の竹灯籠を作り上げるため、みんなで力を合わせて穴を開けていきました。ツアーも終盤にかかり、チームプレイで一気にみなさんの仲が深まったように思います。勝浦ではワークショップやサークル活動など、みんなで活動できる集まりが行われているので、積極的に行動すると友達作りも気軽に行える環境があります。

今回も手を動かしている時や休憩時間にかぐやの宵の皆さんから勝浦や山のことなど、たくさんのお話しを聞くことができました。かぐやの宵さん、ありがとうございました!イベント頑張ってください!

ほどよく体を動かしたのでそろそろおなかが空く時間。次は最後のイベント、勝浦の美味しい魚を使って昼食作りに挑みました。     

 

11:30〜 昼食作り&ランチタイム

会場は総野集会所の調理室をお借りしました。ここでは勝浦漁協組合・新勝浦市漁業協同組合の女性部の方にご指導いただきながら一緒に昼食を作りました。献立はごはん、金目鯛の煮付け、金目鯛のお味噌汁、きゅうりとわかめの酢の物です。金目鯛はその日に海から獲れた新鮮なものを新勝浦市漁業協同組合さんに手配していただきました。参加者の皆さんは主にメインディッシュの金目鯛の煮付けを調理しました。

まずは下処理。鱗取りをする道具を準備するのを忘れてしまったのですが、女性部の皆さんがすかさずペットボトルの蓋を代わりに使うことを教えてくださいました。まさに目から鱗なライフハック!勝浦では漁師さんや釣り好きの方からお魚を分けていただく機会もあるので、魚を捌くことは勝浦暮らしにとても役に立ちます。

  

エラや内臓を取り、十字の切り込みを入れる工程をとんでもなく手際のいい女性部の皆さんのペースに一生懸命ついていく参加者さん。勝浦のお母さん方はこうやって家庭の味を伝えていくのかな、と生活の一場面を拝見しているようでした。あれよあれよと調理は進んでいきます。


魚を入れる前に、味を決めるため味見をしながら煮汁を作りました。ちょうどいい味に調整し、いざ魚を投入。薄切りにした生姜も入れて臭みを取り、落とし蓋をして煮込。煮汁が飴色になってきたら完成。とても美味しそう!


その間に、汁物も作っていきます。こちらは金目鯛をぶつ切りにし、玉ねぎと青ネギと共に火にかけます。ご飯をよそい、酢の物をも小鉢に分けていき、お昼ごはんが完成しました。勝浦漁業協同組合・新勝浦市漁業協同組合 女性部の皆さん、ありがとうございました!

 

いざ実食!お頭付きでなんとも豪華な昼食。皆さん美味しく召し上がられました。

 

14:20 解散

最後にアンケートをご記入いただきました。少人数でのツアーのため、みんなでたくさんお話しできた2日間でした。終わりに近づくに連れどんどん寂しくなっていきましたが、またお会いできることを楽しみに、勝浦駅まで送迎後、解散となりました。 おつかれさまでした!


今回のツアーの感想を一部ご紹介させていただきます。

「勝浦がギュッとつまったとても良いツアーでした。」

 

「横の繋がりを大切に考えてくれたツアーで大変良かったです。」 

「一人で来たら少し寂しいかなと思ったが、そうではなさそうだと感じた。

 

など、皆さんのお役に立てたことが伺えます。自分自身と向き合った、充実したツアーになったのではないかと思います。

この度はご参加いただき、本当にありがとうございました!


 ▼ ツアーで訪れた場所


  

▼ 今回ご協力いただいた皆様

ツアー1日目:オリエンテーション会場

instagram_logo KAPPYビジターセンター(勝浦市観光協会)

住所:〒299-5225 千葉県勝浦市墨名815-56

営業時間:8:30~17:15(年末年始休業)

HP:https://www.katsuura-kankou.net/

instagram_logo  @katsuurashi_kankou 

 


ツアー1日目:電動キックボード

instagram_logo 株式会社Mobilco(清水さん)

電動キックボード乗車可能場所:

墨名市営駐車場、マリブポイント、妙海寺ほか

HP:https://www.big-advance.site/c/182/1417

instagram_logo  @mobilco_inc/

 


ツアー1日目:昼食&交流会 

instagram_logo  TOKUBEI(成瀬さん)

住所:〒299-5226 千葉県勝浦市串浜1254

営業時間:11:00〜14:30

定休日:木曜

instagram_logo  @italia_shokudo

 


ツアー1日目:マインドフルネス瞑想体験 

instagram_logo 妙海寺(佐々木教道さん)

住所:〒299-5224 千葉県勝浦市新官174

営業時間:8:30〜17:00(瞑想体験は要予約)

HP:https://myokaiji.jp/

instagram_logo  @myo_kaiji

 


ツアー1日目:マラサダ&交流会 

instagram_logo BLACK RAMS(齋藤さん)

住所:〒299-5272 千葉県勝浦市貝掛355

営業時間:11:00〜17:00

定休日:月・火曜

HP:https://www.blackrams.online/

instagram_logo  @blackrams_k

 


ツアー1日目:夕食&宿泊場所 

instagram_logo 民宿神田(江澤さん)

住所:〒299-5225 千葉県勝浦市墨名818-19

電話番号:0470-73-1554

HP:http://www.kandamaru.com/

 


ツアー2日目:散策 

instagram_logo 勝浦朝市

開催場所:毎月1日~15日…下本町朝市通り

     毎月16日~月末…仲本町通り

開催時間:6:30頃~11:00頃

※天候や仕入れにより異なることがあります 

定休日:毎週水曜日・元旦

HP:https://www.katsuura-kankou.net/asaichitop/

instagram_logo  @katsuura_asaichi

 


ツアー2日目:竹灯籠作り体験

instagram_logo 勝浦竹灯籠まつり里あかり「かぐやの宵」

点灯&生演奏ライブイベント

2024年11月23日(土)・24日(日)16:00〜20:00

遠見岬神社(千葉県勝浦市浜勝浦1番地)

※天候悪化等、都合によりイベントを中止・変更することがあります。

instagram_logo  @kaguyanoyoi

 


ツアー2日目:昼食作り体験

instagram_logo 勝浦漁業協同組合・新勝浦市漁業協同組合

HP:http://www.katsuura-gyokyou.jp/

   http://www.katsuura-osakana.com/



今後の移住体験にまつわるイベントは決まり次第、勝浦市移住・定住ポータルサイト「日々、かつうら」HP、または公式SNSにて発信します。

勝浦の移住情報やHPの更新状況なども載せているので、ぜひSNSのフォローをお願いいたします!